「いとしいたべもの」森下典子著
タイトルとこのイラストに惹かれ、手に取った本。
たべものにまつわる著者森下さんの思い出エッセイ集です。
昭和世代には、「分かる!」と共感できる身近なたべものとシチュエーション。
たねやの水羊羹
ごはんですよ!
サッポロ一番味噌ラーメン
子供の頃に作ったポテトサラダの話
などなど。
読んでいると、どれもこれも食べたくなる言葉の描写に加えて、
森下さんご自身が描くイラストが、とても素敵です。
私はサッポロ一番といえば、しょうゆ。
というより、子供の頃、家で常備していたインスタントラーメンは
唯一、サッポロ一番しょうゆだけだったので、
インスタントラーメン!といえば、サッポロ一番しょうゆ、です。
父が好きで、朝昼晩の三食以外で、
時々母に頼んで作ってもらっていました。
「私も食べたい!」と小さなお椀に分けてもらったのを思い出します。
インスタントラーメンひとつにしても、
きっと各家庭それぞれの思い出がある。。。
食欲をそそられるのと同時に、あたたかい気持ちになる一冊です。
続編「こいしいたべもの」も出版されているので読んでみようと思います。